広大な中国ではお茶の種類や産地、新茶の季節もさまざまですが、
明前茶をはじめとするこの時期の新茶は、日本人にもなじみ深い緑茶がほとんど。中でも中国緑茶の代表格として知られているのが「龍井
(ロンジン)茶」と「碧螺春(ピールーチュン)」です。
龍井茶は中国南部の西湖周辺で栽培される緑茶で、さわやかな香りで、 淡い甘みを感じるまろやかな味わいが特徴。このお茶を、名泉として知られる西湖「虎ほう泉(こほうせん)」 の水で淹れるのが一番の贅沢とされ、今でも多くの人がこの泉の水を汲んで帰るのだそうです。
同じく南部の古都、蘇州の周辺でとれる碧螺春は、 清代の皇帝にも献上されたという極上の緑茶。この地域には果樹園が多く、一説には果樹の香りが自然に移るからおいしいお茶ができる、 とも言われているのだとか。その味わいはとても繊細で、まろやかさの中に奥深い香りとほのかな甘味が感じられます。
新茶は、 長い冬があけ、ようやく訪れた春の喜びを感じられるこの時期だけのお茶です。今はちょうど新茶の出揃う時期。 さわやかなお茶の香りを楽しみながら、季節の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
【おいしい新茶の淹れ方】
茶葉はお湯100ccに対して3g(大さじ1杯)くらいが目安。 1回の茶葉で3煎くらいまでおいしく飲むことができます。
龍井茶: 釜に押し付けて炒るため、茶葉は平な形。この茶葉に80~90℃くらいのお湯を入れ、 1分ほど蒸らします。
碧螺春: 白い産毛に覆われた茶葉が特徴。熱湯で淹れると本来の味が出ないため、 70℃くらいのお湯を入れます。蒸らす時間は1分程度。



