1990年に催された徐福祭り
徐福の故郷カンユ県においては、昔から徐福を祀る行事は民間で行われてきた。 漢代に徐福廟と呼ばれる祠が建てられ、毎年旧暦10月19日に東に渡った人々の魂が故郷に戻ってくることを祈る祭りが続けられてきた。
1990年、 徐福の東渡2200周年を記念して、民族の文化を再確認し、国際交流を促進することを目的とした大々的な「中国・ カンユ第一回徐福祭り」が挙行された。
この第一回の徐福祭りでは、徐福を祭る儀式、古代の楽と舞、 徐福国際学術研究討論会、そして地方工業製品や農産物、日常品などの商品展示即売会、経済技術協力の商談、 民間文芸公演などが行われて賑いをみせた。祭りに招待された国内外の専門家・学者・ビジネスマンなど4000人あまりが集まり、 社会的にも経済的にも大きな効果を生み出した。
徐福祭りには特に決まった開催時期はなく、 新暦の10月に2~3日の期間行われる。1990年から現在までに7回開催されている。
2007年10月26日~28日には、
第七回徐福祭りがカンユで開かれた。
2000年余も前の中国史上の偉大な航海者であり、 日中友好の先駆者である徐福を記念するため、国内外から1万人以上の参加者が駆けつけた。 開幕式では日本の元首相羽田孜氏が挨拶をした。
徐福は日本に住みつき、子孫7人と同行者たちが日本各地に広がって行った。 苗字が福田、福島、福岡、羽田、波多、佃などは、彼または同行者の子孫ではないかといわれている。
元首相羽田氏もその末裔の一人といわれている。 徐福の故郷に祖先を訪ねたことに感慨ひとしおで、「中日韓の各国が徐福という文化遺産を大切にし、 世界の平和と友好を促進させることを心から希望する」と述べた。
第七回徐福祭りの期間には、徐福を祭る儀式や古代の舞や楽の公演、 花車のパレード、徐福文化国際学術研究討論会、経済貿易商談などが行われた。 中国や日本の徐福研究会のメンバーなど多くの人がこの祭りに参加。また、日本・韓国・アメリカ・フランスなどの国や台湾・香港・北京・ 上海・浙江省などの地域から商談のために参加した人などで賑わった。
「中国・カンユ徐福祭り」は中国の重要な祭りの一つとなった。
徐福祭りの祭祀儀式が行われたその日、カンユ県金山鎮に新たに「徐福記念館」 が完成した。
参加者たちは徐福廟の徐福像に、 後世の人々に与えてくれた精神的財産に感謝し祭った。また、羽田氏は中日友好の証として桜の苗を植え、椿の花の香りが漂う 「徐福生態園」では羽田氏の筆による「日中友好始祖徐福」の石碑の除幕式が行われた。
中国徐福会からの提案
中国徐福会の副会長張羹栄氏の談話によると、「2010年の適切な時期に 《徐福号》と名付けられた客船を編成し、500人の若者と徐福文化を研究する100人の専門家や学者を組織して、徐福の足跡をたどり、 韓国と日本に赴く計画がある」という。船団の出発地はまだ決定されておらず、候補地として達蓬山、膠南、連雲港、 秦皇島などが上がっている。いずれにしても中国各地、日本、韓国をも巻き込んだ徐福文化交流のイベントと期待される。
また、中国、 日本、韓国合同によるテレビドラマ「徐福」の制作の構想も進んでおり、徐福への関心はさらに高まるだろう。



