孔子を記念する国際的祭典
孔子は「仁」 「礼」を中心とした人道主義と秩序を重んじる儒教の創始者として、古くから世界的に注目されてきた。孔子の生誕地である曲阜市では、 1984年から孔子の生誕日(9月28日)に、「孔子生誕日の故郷観光」という文化イベントを行うようになった。その後、 イベントの規模は年々拡大し、1989年に「孔子文化祭」と改名され、毎年9月26日から10月10日まで開催されている。
現在、 中国曲阜国際孔子文化祭は、中国国家観光局が定めた「中国観光祭り精選」の一つにも選ばれている。孔子を記念するだけではなく、 文化交流・観光・学術が一体となった、総合的な大型国際フェスティバルとして注目されている。
祭りの中心 「新三孔」
中国曲阜国際孔子文化祭で最も盛大に行われるのは、孔子祭祀式典、 孔子教育賞発表式典、世界儒学大会の3つのイベントで、「新三孔」と呼ばれている。
孔子祭祀式典は、
孔子を偲ぶ大規模な式典で、中国曲阜国際孔子文化祭の中核を成す式典である。この式典は孔子が逝去した翌年に始まり、
漢代以後途絶えることなく続いているものを新たに再現したもの。約2000年の伝統を受け継ぐこの式典は、
中国文化を広く世界にアピールする舞台にもなっている。
孔子教育賞は、正式名称を「ユネスコ孔子教育賞」といい、 初めて中国人の名前が冠された国際賞でもある。選考は一年に一度行われ、主に農村教育や非識字者教育、女性・ 児童教育分野で傑出した貢献をした公的機関・NGO・個人を表彰している。
世界儒学大会は、各国・ 各民族間の相互理解と信頼を深めることを目的として、2008年から創設された。第一回大会では韓国、シンガポール、 マレーシア、アメリカ、フランス、イギリスなど22の国と地域から172人の専門家が出席し、「儒学の歴史」 「儒学の現代における価値」といったテーマに沿って、意義深い検討と対話が行われた。今後も、 中国曲阜国際孔子文化祭の開催期間中に開かれる予定だ。
今年も多彩なイベントを予定
2009年の中国曲阜国際孔子文化祭は、「先哲を記念し、伝統文化を発揚し、 科学的発展を実践し、調和的社会を建設する」をテーマに、より文化色を前面に押し出そうという趣向だ。期間中は「新三孔」のほか、 開幕式でミュージカル『孔子頌』の初上演が予定され、『孔子世家譜(孔家の家系図)』第8回改訂も行われる。また、 それ以外にもインターネットでの交流や孔子生誕2560周年国際シンポジウム、第2回孔子文化サミットフォーラムなど、 多彩なイベントの準備が進められている。



