中国南部に位置する広東省は、夏の蒸し暑さもひとしお。 この厳しい暑さを乗り切るために、人々が古くから愛飲しているのが「涼茶」と呼ばれる夏のお茶です。
涼茶は薬草を使った漢方由来のお茶で、 いわば中国流ハーブティーといったところ。数種の薬草を煮出して甘みを加えた素朴な味で、身体にこもった「熱」 を冷ます暑気払いの効果があるそうです。
数百年の歴史を持つこの涼茶、 最近では気軽に飲める夏の養生茶として中国全土で大人気に。「食品文化遺産」にも登録され、これまでダントツの人気を誇っていた 「コカコーラ」もしのぐ勢いなのだとか。人々が涼茶スタンドに列をつくり、その日の体調に合った涼茶を一息に飲み干していく。 そんな光景が、街のあちこちで見られるそうです。
もう一つ、 中国の夏の風物詩となっている飲み物に「酸梅湯」があります。烏梅(梅の未熟果実の蒸し焼き)と山子に氷砂糖を加えたもので、 体内を潤す、胃腸の働きを良くする、汗を抑えるなどの効果があり、夏の水分補給にぴったり。梅の風味の甘酸っぱいドリンクは、 子どもから大人まで、だれもが親しんできた懐かしい味です。
おいしく水分補給をしながら、体調を整えてくれる涼茶や酸梅湯。 家庭で気軽に飲むことができるので、ぜひ夏の定番ドリンクに加えてみてはいかがでしょうか。
[涼茶いろいろ]
涼茶は茶袋に入れて熱湯を注ぎ5分ほど置きます。あまり冷やさず、 室温くらいで飲むのがおすすめ。その日の体調や気分に合わせて、いろいろなお茶を楽しんでください。
菊花茶:
夏の暑さ、目の不快感、頭痛に。
金銀花茶: 体内の熱を冷まします。
夏風邪の予防に。
はと麦茶: 体内の湿を取り除きます。
蒸し暑い日にぴったり。
紫蘇茶: 食欲不振など胃腸系のトラブルに。
新鮮な大葉でもOK。
五涼華: 顆粒タイプの涼茶。
金銀花、野菊花、たんぽぽ、
紫花地丁、 龍葵の5種類の花を
ブレンドしたお茶。
お湯を注ぐだけで手軽に楽しめます。



