中国の料理・人・生活や、中国のエリアのガイドなどをご紹介|中国の今と健康を伝える情報誌"チャイナビュー"

中国料理,中国の人,中国の生活,中国のエリアガイドを伝える情報誌です。

安心で心地いい、中国伝統の住まい「四合院」

2009.06.30

 北京の伝統的な民家として、よく知られている「四合院」。「四」は四面、 「合」は取り囲む、「院」は庭という意味があり、その名の通り、中庭を囲むように東西南北それぞれに棟が建てられています。

 

 外に通じているのは門だけで、基本的には建物の外側に窓はありません。 外からは中の様子をうかがうことはできず、しっかりと家族のプライベートが守られています。代わりに大きく開かれているのは、 中庭に面した窓。庭の小さな自然と触れ合い、子どもたちが遊ぶ様子を見守る、四合院は、 そんな安心で心落ち着く北京の人々の理想的な住まいなのだそうです。

 

 部屋割りは、南に窓のある北側の棟に身分の高い主人夫婦が暮らすのが一般的。 東の窓から朝日が入る西側の棟にはその他の家族が住み、西日が強い東側の棟は厨房、北向きで日の当たらない南側の棟は、 使用人や来客用の部屋として使われたそうです。

 

 また、屋根には瓦、床にはレンガなどの素材を使い、 さらに屋根や壁を厚くするなど、北京の気候に合わせた造りとなっていることも特徴で、真夏でも涼しく過ごすことができます。

 

 さて、清の時代から受け継がれ、北京に独特の街並を育んだこの四合院ですが、 都市化が進む中でその姿も徐々に少なくなりました。今も残る伝統的な四合院は、 一軒の中に数世帯が暮らす集合住宅となっていることも多く、中庭では夜の井戸端会議が楽しまれているそうです。 また外国人ツーリストのホームステイ先としても提供されていて、とても人気があるのだとか。北京に旅行をしたら、 一度訪れてみるのもいいかもしれませんね。