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あったかスープは医食同源の知恵

2009.01.28

 中国はスープをとても大切にする国。世界三大スープの一つといわれる「ふかひれスープ」をはじめ、伝統的な「つばめの巣のスープ」、 酸味の効いた「スーラータン」など、中華料理には驚くほどたくさんのスープがあります。

 特に薬膳料理ではスープ料理の数が圧倒的。これは、何種類もの食材をじっくりと煮込むことで、 栄養分がたっぷりスープに溶け出すからなのです。これなら、量をたくさん食べられないお年寄りや病気で体力が落ちている人でも、 負担なく栄養が摂れるのですね。

 煮込む食材もポイントで、その日の体調や効能を考えて組み合わせを決めるのだそう。これが、漢方薬の原型ともなっているのです。

 この医食同源の知恵は家庭料理にもしっかり受け継がれていて、中国のお母さんはたくさんのスープレシピを持っているそうです。

 ちなみに、北京の家庭の一番人気は「鶏湯」。保温性の高い土鍋に鶏をまるごと一羽(少人数なら骨付きのモモ肉)、生姜、ねぎ、山椒の実、 酒少々を入れて、2? 3時間かけてコトコト煮込みます。 身体を穏やかに補うクコの実を入れて彩りを添え、最後に塩で味を調えれば出来上がり。好みに合わせて白菜や豆腐、 春雨などをプラスすれば、具だくさんのおいしいスープになります。

鶏肉は身体を温めてくれるので、あつあつのスープで食べれば冬の「冷え症」改善にもぴったり。また、「気」と「血」を補うことから、 疲労時や病後、産後の回復にも効果があります。

 ほかほかと湯気の立つ鍋を家族みんなで囲めば、真冬の寒さもなんだか楽しくなりそうです。栄養たっぷりのおいしいスープで、 心も身体も温かな冬を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

最初に塩を入れたり、煮込み時間が30分くらいだったりすると、 鶏肉が硬くなってしまうので注意しましょう。