紙は中国の四大発明「紙・火薬・羅針盤・活版印刷」の一つであり、また中
国の文房四宝「紙・墨・硯・筆」を代表する存在でもあります。世界最古の紙は、
中国から出土した紀元前150年頃(推定)のもの。また記録としては、後漢時代の宦官・
蔡倫が樹皮や麻のボロなどで紙を作ったという記述が残されています。
その後、宣紙が誕生したのは唐代のこと。中国の宣州(現在の安徽省近辺)で生まれたことから「宣紙」と呼ばれ、 その地に群生していた青檀の樹皮とワラを原料として作られました。
墨色が美しく変化するこの紙のもう一つの特徴は、きめ細やかで軽く、とても丈夫なこと。非常に耐久性があり破れにくく、 色褪せも少ないことから「千年の寿命がある紙」ともいわれています。また宣紙の束を手に取れば、これだけ丈夫な紙にもかかわらず、 和紙や洋紙に比べてとても軽いことに驚かされるでしょう。
現在では、書画用の大型紙だけでなく、亀紋や花鳥など中国伝統の紋様が描かれた美しい便箋・封筒なども豊富に揃います。 時には静かに筆を取って、家族や友人に手紙をしたためてみるのもいいかもしれません。電子メールの便利さにすっかり慣れてしまった現代では、 手紙を送り合うことも少なくなりました。直筆の文字で宣紙に綴られる便りは、きっと嬉しい驚きを届けるのではないでしょうか。



