老舎茶館 前門の有名茶館 
北京の前門にある有名店。店名は、著名な作家・老舎とその代表作『茶館』にちなんで付けられた。好みのお茶と茶菓子を選び、 注文してから着席する。茶菓子は店自慢の宮廷菓子。時間帯によっては京劇や曲芸などの伝統芸能を鑑賞できる。 中国の雰囲気をたっぷり味わえる茶館である。
承茶舎 四合院の茶館
北京の中央部にある東城区には、元、明、清三代にわたって、国の教育を司る行政機構「国子監」が残っており、 国子監街と呼ばれる通りがある。
国子監街には古いエンジュの木の並木道があり、「一承茶舎」は、国子監街の東から8本目のエンジュの側にある。四合院 (中庭を囲んで東西南北にそれぞれ4棟の平屋がある旧式住宅)の茶館は、市中心部にあるにもかかわらず、とても静かだ。 中庭にはザクロの大木とスイカズラの棚がある。夏にはスイカズラの花が微かな香りを漂わせて咲き誇る。ザクロは、 かわいい花が咲き終えたのちにたくさんの実をつける。窓の外に目を向けると、満開の花が微かな風に揺れ、ほのかな花の香りが漂い、 遠くからは情緒あふれる古琴の音が聞こえてくる。
一承茶舎のオーナーの一人李燕さんは、幼いころから古琴を習っており、古琴文化の伝承普及のために、茶室に古琴塾を設け、 古琴を教えることにした。そのため一承茶舎は「八槐堂琴館」という名もある。さらに、日曜日の午前中には古典文学の先生の講義があり、 文学愛好家たちが集まってくる。
一承茶舎は、中国の古典文化の伝承を願って、茶館の名を「一承茶舎」と名付けた。
茶家傅 後海のほとりの茶館
八角形の建物の内部には、明時代から清時代までの骨董家具調度品が配されており、伝統的な中国の優雅な雰囲気を醸し出している。 お茶の種類もオーナーが選りすぐった上質のものばかり、付け合わせの伝統菓子の味もセンスもよい。
秀冠 中洋折衷のカフェ
一承茶舎から西へ100mほどのところに中洋折衷のカフェ「秀冠」がある。店内の壁と天井には色鮮やかな敦煌の壁画が描かれており、 テーブルや椅子などの調度品も古い物で、重厚な雰囲気を醸し出している。壁や仕切り板や窓辺に飾られたバッグ、スカーフ、 なかでも粘土細工や窓に貼られた切り紙などはオーナーが地方を回って買い集めたものだ。気に入ったものがあったら、 値段を交渉して買うこともできる。店構えや「秀冠」という名前からも、伝統的な中国の店のように思うが、 店内に流れる英語のBGMとコーヒーの味は欧米そのもの。独特な中洋折衷の雰囲気を醸し出している。
2004年2月にオープンした秀冠の自慢は、コーヒーそのものである。イタリアからコーヒー豆を輸入し、挽き立てを淹れる。 落ち着いた環境と本物のコーヒーは、北京在住の外国人の間で有名で、客の8割ほどは外国人。しかもその多くが常連客だ。そのほか、 芸能人たちもよく来店する。
自分のカフェを北京一の店にするつもりで名を「秀冠」と名付けたというオーナー王海燕さん。
小さい店だが、名は広く知れ渡っている。
盒子
映画を見ながらコーヒーを
清華大学の東門にある「盒子」カフェは、外から見ると大きい箱のように見えるが、木製のドアを開けて中に入ると、 円錐形の照明が微かな光を濃褐色の床に注ぎ、まるでおとぎの国に入ったようだ。2000年10月にオープンしたこの店は、 中国の芸術映画および世界の優れた映画の発展のため、映画関係者と観客との交流の場を提供している。 中国初のインディーズ映画祭、国産映画の試写会、オーストリア映画ウィーク、草原記録映画ウィークなどの催しも行ってきた。 2008年の初めには、3日間にわたって第2回フランス・インディーズ映画上映会を行い、業界で評判になった。
このほか、毎週火曜と土曜の夜には映画を上映するので大勢の客が集まる。コーヒーを味わいながら映画を楽しむ常連客は若者が多い。 彼らは自分の感じたことを「盒子珈琲日記」に書く。店に備えられたこの日記は、皆で読んだり書いたりして、客同士の交流を深めている。 中国語だけではなく、フランス語、英語、ドイツ語、韓国語などで書かれた「盒子珈琲日記」は、盒子カフェの一つの財産となっている。
紫藤蘆 古き時代のくつろぎ
緑に囲まれた建物の中に入ると、ゆったりとした空間に香が焚かれており、くつろいだ雰囲気に満ちている。
店内には伝統的な中国古来の家具調度品が集められており、それらの家具で仕切られたさまざまなスペースに分かれているため、 個室的な感覚でお茶を味わうことができる。お茶は黄山毛峰や福建茉莉君針など最高級のお茶を取りそろえてある。 2階には数百年前のアンティーク家具が置かれている。
聚合 純洋式カフェ
北京ケンピンスキーホテルのロビーにあるカフェは、ガラス張りの壁、コーヒー色の絨毯、コーヒー色のテーブル、 コーヒー色の円形シャンデリアなどが暖かで落ち着いたカフェ。壁面は、巨大なガラス窓である。この窓際に座ると、 外の庭園の景色を満喫することができる。毎年春になると、庭園には花が咲き、蝶が舞う。内装は洋式の「聚合」は、コーヒーも当然、 香り高い純粋イタリア風エスプレッソである。
北京在住の外国人はよくここで打ち合わせをするため、「聚合」と名付けられた。客の8割がヨーロッパからのビジネスマン。 空港までわずか20分ほどと、 交通の便にも恵まれている。もちろん、純粋な洋式カフェといっても、客の中には中国茶が好きな人もおり、 緑茶やジャスミン茶やウーロン茶も用意されている。



