上品な味わい「ナイラオ」
かつて、新鮮な牛乳は大変貴重で、限られた人しか口にすることができなかった。この牛乳に酒粕などを加えて作るのが「ナイラオ」だ。
ナイラオは、もともと遊牧民である満州族が食べていた乳製品の一つで、彼らの貴重なタンパク源であった。満州族の興した清朝では、
皇帝に献上されるようになり、より洗練され、三日三晩味わうという宮廷料理「満漢全席」でも出されるようになった。
20世紀になると庶民の間でも食べられるようになった。
北京の什刹海地区に、おしゃれなカフェが建ち並ぶ南鑼鼓巷という通りがある。その通りの一角にある「文宇ナイラオ店」は、 おいしいオリジナルのナイラオが食べられる店として地元の人たちはもちろん、外国人旅行者の間でも評判となっている。
2003年の発売以来、 この店では昔ながらの手作りにこだわり、一日300? 400個のナイラオを製造しているが、 閉店時間のかなり前に売り切れることもしばしば。
ナイラオは、ほとんど酸味がなく、ほんのりとお酒の風味が口の中に広がる、上品な甘さとツルリとした喉越しが特徴だ。また、 タンパク質やカルシウム、ビタミンなどが豊富で健康にもよい。
伝統的なプレーンタイプのほかに、最近ではカリンやイチゴ、コーヒー味といった現代風のものも製造している。
ほかに、小豆餡を入れてナイラオで包み、固めた「巻」も人気がある。
「文宇ナイラオ店」が火を付けたナイラオの人気は、今、北京を中心に拡大している。
文宇ナイラオ店のオリジナルナイラオの作り方
■材料(4人分)
牛乳 1 リットル
甘酒 50m
砂糖 50g
クコ 2? 3粒
■作り方
牛乳と甘酒と砂糖をかき混ぜる。器に入れて、100度に熱したオーブンで100分焼く。 取り出し、冷ました後、冷蔵庫で冷やす。3時間ほどおいて食べるのがよい。 あまり長時間おくと味が変わる。
※ 好みに合わせてメロンやオレンジなどのフルーツジュースを加えてもよい。



