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成長する中国ホテル業界  家庭的なプチホテル経営

2008.01.20

レトロな雰囲気を売り物とする「青竹園賓館」

 昔ながらの胡同のたたずまいを残した南鑼鼓巷に建つ「青竹園賓館」は、部屋数14、 従業員6人のこぢんまりとしたホテルだが、オリンピック開催を目前に、将来に向けての志気は高い。

 青竹園賓館は、王孟秋さんと友人の趙立生さんの共同経営である。経営者の一人、王孟秋さんにホテル経営のお話をうかがった。

 王孟秋さん(50歳) は、文化大革命の時代を学生と工場労働者という二足の草鞋で努力奮闘し、その後長らく母校で教員を務めてきた。 やっと余裕のある生活を送れるようになり、仲の良い茶飲み友だちの趙立生さんと「第二の人生として自分たちの会社を持ちたいね」 と常々話していたと言う。

 それが実現したのが2004年、南鑼鼓巷に西洋レストラン「青竹園西餐」を併設したホテルを立ち上げた。

  「南鑼鼓巷は、市の中心部でアクセスも良く、レトロな雰囲気のある下町です。北京を訪れた方に本物の北京に触れて欲しい」 と王孟秋さんは言う。

 北京オリンピックに向けて再開発が進み、多くの胡同が失われるなか、南鑼鼓巷の昔ながらの街並みは保存されることが決まっている。 銅鑼や太鼓といった楽器の名前を持つ南鑼鼓巷という地域は、北京で最も歴史が古い胡同で800年前の元代に造られたという。

 南北の通りに東西8つの横丁が伸び”ムカデの胡同“という別称がある。政府から国家重点保護区に指定され、景観保存には援助金が出る。 ここに2005年ごろから観光客相手のおしゃれなレストランやバー、土産物店などの商店が出店し、外国人の間で急速に人気が高まったのだ。

 さらに近くにある後海という名の湖の周囲にも、レトロな装いを復元した建物にレストランやバーを誘致した地区も2003年にでき、 このエリアは古きよき北京の風情と現代が融合した人気スポットとなった。

 

青竹園賓館」の将来的展望

  「静かな環境と家庭的なおもてなし、温もりのあるホテルを目指しています」と王さんは言う。 南鑼鼓巷はその希望にぴったりの場所。 外国人向けホテルが増えたとはいえ、胡同に建つホテルは少ない。青竹園賓館は、 この界隈で2軒目。 宣伝はせずに宿泊客の口コミが頼りだったが、それでも評判が広まりお客は増える一方だ。

 今では、欧米人を中心に1年間に約7000人の客が訪れる。長期滞在客やリピーターも多い。

 また、ホテルの屋上は広いオープンスペースで、夏期にはさまざまな催しに使われる。2007年の夏には「日本文化を広める会」 という団体の催しがあり、草の根の日中文化交流の舞台となった。「外国の方々に本当の北京を紹介すること。さらに、 諸外国との交流の場として役立てること」が王孟秋さんのモットーである。