日本同様、 中国人の食卓にも豆腐は欠かせない食べ物だ。
そもそも豆腐は中国から伝わったもの。
中国では2000年以上の歴史を持つといわれる。
漢代 (紀元前206~後220年)、淮南の王である劉安が、不老不死の薬を探せという命を発し、数千の家来がそれに従った。 そのなかで有名な「八公」と呼ばれる8人の名士が淮南の楚山で薬を探すうちに、大豆汁に偶然石膏を溶かした水が混ざり、 豆腐ができたといわれる。豆腐を味わった劉安は大いに称賛し、その後、豆腐作りの技法は民間に広く伝わった。 こうして淮南は豆腐のふるさととなり、楚山も「八公山」と呼ばれるようになったという。
日本には、 唐代の757年に鑑真和上がその作り方を伝えたといわれる。豆腐は朝鮮、ヨーロッパ、北アメリカ、アフリカにも伝わり、 今では世界的な食べ物となっている。
淮南「豆腐文化節祭り」
豆腐発祥の地淮南ではユニークな豆腐文化が発展した。 数多くの豆腐のなかでも独特な味わいがあるのは淮南市の八公山豆腐といわれる。この食文化を広め、 内外の豆腐文化との交流や経済的・技術的協力を推し進めるために、淮南市では劉安の誕生日9月15日を「豆腐の日」、すなわち豆腐文化節と定めた。
第1回の豆腐文化節は、 1990年に北京と台北で行われたが、2回目以降は豆腐のふるさと淮南市で行われるようになり、 今では全国の注目を集める文化フェスティバルとなっている。
今年も2日間のお祭り期間中に、豆腐のふるさと観光ツアー、豆腐文化シンポジウム、豆
腐の試食会、豆腐製品の展示即売会、「淮南賦」の大型文芸公演など各種イベントが開催された。
9月15日の早朝、人々は八公山にある「淮南王宮」に行き、淮南王劉安を参拝した。
夜にはホテルやレストランが、さまざまな豆腐料理で賓客をもてなした。宴会のメニューは、「脆皮豆腐」「双味豆腐」「芙蓉豆腐」
「清湯白玉餃子」などの工夫を凝らした数十種類の豆腐料理だ。特に「清湯白玉餃子」
は豆腐の皮で豚のひき肉を包んだもので白玉のように白く、皮も餡も柔らかくなめらか。
豆腐宴会のなかでも最も人気が高い一品である。この祭りの日には、各家庭でも「豆腐宴会」が行われる。
家族の夕食のテーブルには、蒸したり煮込んだり、油で揚げたりと、さまざまな調理方法の豆腐料理が並ぶ。
家族全員でこの特別な一日を祝う。



