大連の中心部から車で約1時間30分の所に人口約1800人の向応鎮城西村がある。 村全体が一つの会社として農産物の経営に携わっている。主な作物は商品価値の高い胡蝶蘭の生産であり、 なかでも日本向けの輸出が大きな割合を占めている。以前は貧しい農村だったが、 村全体を豊かにしたいという張世棟氏は2000年に会社を設立し、利益率の高い胡蝶蘭の栽培に取り組んだ。 当初は12000ヘクタールの土地で栽培を始めた。現在、土地は45000ヘクタール、 年間300万株の胡蝶蘭が出荷されている。このうちの2割弱が日本に出荷されている。
胡蝶蘭は日本では大変高価な花です。
「私たちの村はもともと農作物を作っていましたが、将来性はあまり見込めず、何とか村の生活を向上させたいと思い、 花の栽培に取り組んだのです。当初はさまざまな種類の花の栽培に取り組みましたが、現在は利益率の高い胡蝶蘭に絞っています。 日本での需要が高く、成功につながりました。最近は中国での需要も増えています。日本のお客さまは白とピンクの花が好きですが、 中国では黄色や赤が好まれます。今はおよそ30種ほどの蘭を栽培しています」
花には流行がありますが、胡蝶蘭の次に生産するものなどの計画はありますか?
「新種を開発したいという気持ちはありますが、今はそれよりも、温室をさらに増やす計画を進めています。 温度調節や水やりの調節などコンピューターを使った管理システムを完備させたものです」
観光客用の広い休憩所なども計画されていますね。植物園の温室のような……。
「10月に完成します。 全国からバスで農場見学に訪れる観光客の方たちに、見学の後、食事をして、帰りに蘭を購入していただけるように、 居心地の良い休憩所を建設中です。また、有機野菜の生産にも取り組み始めています。」
村全体が会社として大きく発展しています。 皆さんを引っ張ってこられた社長の人生訓はなんですか?
「手がけていることを途中でやめずに一生やり遂げることです。あきらめずに続けることで、自分に自信を持てるようになります。 このことがこの事業を始めて一番の喜びです」



