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東北地方の要衝の街 — 瀋陽

2007.09.20

歴史の栄華と現在の発展が交錯する都市

 人口700万人を擁する中国・東北地方の中心都市・瀋陽は、かつて清代の都として栄えた。満州国時代には奉天と呼ばれ、 日本との結びつきも深い。華やかににぎわう街には、それぞれの時代を色濃く反映する史跡や建造物が、今も数多く残る。

 発達した交通網を持つ瀋陽は、東北地方と中部地方を結ぶ交通の要衝としての役割を担っている。東北地方最大の瀋陽桃仙国際空港からは、 日本をはじめ韓国やロシアへの直行便が飛び、高速道路も、瀋陽から北京をはじめ各都市へと放射状に伸びている。また、 東北地方最大の瀋陽駅には、北京や大連など主要都市へ向かう国内線、北朝鮮やロシアへ向かう国際線など、幹線鉄道が経由している。

 かつて大連と新京(現在の長春)をつなぐ特急「あじあ号」が走った広大な中国大陸には、鉄道産業を発展させていく土壌があった。 当時すでに日本の鉄道のレール幅(狭軌)とは異なる、国際標準軌間を採用するなど先進的な試みを行っていた。

 このように、交通の拠点である瀋陽は、中国の対外貿易都市の一つであり、東北地方の政治、文化、ビジネスの中心地でもある。

 また、東北地方は鉄鉱石や石炭などの資源が豊富で、重工業を中心に、20世紀後半の中国経済を支えてきた。 今年6月には、その代表ともいえる瀋陽鋳造工場が博物館としてオープンされ、かつての設備とともに展示された。現在、 これらの企業は次々と郊外の新たな開発地区に移転している。