日本では成人の6人にひとりが糖尿病か予備軍に!
食事の欧米化、栄養摂取過多や間食、運動不足、ストレスなどの原因によって、日本人の糖尿病の発病率はかなり増えてきました。
平成14年度に厚生労働省が発表した 「糖尿病実態調査報告」によると、糖尿病患者の数は予備軍を含めると1620万人にも及び、なんと日本人全体の8人にひとりが、 40歳過ぎの成人なら6人にひとりが糖尿病かその予備軍という厳しい現実が明らかにされています。
糖尿病の病名の由来は、患者の尿に蟻が群がったため尿に糖分が出ていることがわかったというのは有名な話です。事実、 糖尿病は食べ物から吸収された糖が体内の細胞に利用されず尿から漏れる病気ともいえます。同時に
1.体がやせる
2.おなかが空いてよく食べる
3.喉が乾いてよく水を欲しがる
という症状が現れます。
昔のローマや中国の文献によりますと、糖尿病は古くから存在する病気です。2千年前の中国最古の医学書『黄帝内経・素問』では、 既に糖尿病の原因は 「数食甘美而多肥也」 (甘いものや肉などの美味しいものをよく食べて肥満することと関係する)と論じ、 これを 「消渇病」 と称しています。
糖尿病の怖さは合併症の併発
従来は?やせる、 いくら食べてもおなかが空く、尿が大量に出る、喉や口が渇くなどの症状が糖尿病の特徴とされていました。 ところが現在は、初期の糖尿病や予備軍の方はあまり自覚症状がないケースが少なくありません。
糖尿病が長く続くと、糖漬けになった血管は動脈硬化による血管障害や神経障害を起こし、網膜症、腎症、神経障害、壊疽、狭心症、 脳梗塞などの合併症を併発しやすくなります。中医学では、合併症になるかどうかの鍵は、オ血の有無と密接な関係があると考えられています。
ある統計によると、糖尿病性網膜症による失明率は一般の人の10倍! 糖尿病による狭心症、脳梗塞の罹患率は一般の人の2?3倍、 糖尿病性腎症による腎不全は一般の腎臓病の人の20倍にも及び、 現在、糖尿病性腎症により年間1万人が人工透析を受けはじめているという恐ろしい状況になっています。

毎日の食養生で糖尿病対策を!
現代の糖尿病は、生活習慣病を代表する病気です。生活習慣病の中でも食習慣と深く関係しますが、食事では、 ただ?食べない?のではなく、 「正しい食べ方」を知ることが重要です。 甘いものや脂っぽいものの摂りすぎ、食べすぎ飲みすぎ、間食を習慣にすることは避けましょう。また、 これは意外とご存知のない方が多いのですが、果物は果糖が多いため、控えめにすることが大切です。タンパク質の摂取は、 肉よりも大豆系の良質タンパク質や魚??特に血流を良くし動脈硬化を予防する効果のある青魚類がおすすめです。
理想の食事パターンは、朝は栄養の良いものを食べ、昼ごはんは普通の量、あるいはやや多めに食べても大丈夫ですが、夕食は腹7? 8分目ほどで少なめにする。また夜遅い時間に食事をすると、血糖値を上げる原因になってしまいますので、 夜 8時前に済ませるよう心がけましょう。
また運動はインスリンの働きを高める有効な方法です。毎日30分以上行う習慣を身に付けましょう。 うっすら汗をかくほどの運動量が効果的です。
そして最後に大切なことは、ストレスを溜めないように、うまく発散することです。ストレス発散のための大食いや大酒は一番の禁物です。 以上を参考に、糖尿病と合併症の予防のためにも、正しい生活習慣を心がけましょう。



