最近、「メタボリック・ シンドローム」ということばを、よく聞くようになりましたが、その意味を正しく理解している方は決して多くはないでしょう。
メタボリック・シンドロームとは、 内臓脂肪が蓄積した肥満を背景に、いくつもの生活習慣病を併せ持っている状態のことを指し、別名「内臓脂肪症候群」とも言われます。 では、メタボリック・シンドロームはどのようにして起こるのでしょうか?
最近の研究によると体の脂肪細胞からは、 アディポサイトカインという生理活性物質が分泌されます。このアディポサイトカインには善玉と悪玉の2種類があり、 善玉アディポサイトカイン(アディポネクチン)は、動脈硬化を抑えたり、インスリンの働きを良くする働きをもっています。
かたや悪玉アディポサイトカインは、 血糖値や血圧を上げたり、中性脂肪を増やしたり血栓をつくりやすくします。 内臓脂肪細胞が肥大するとこの悪玉アディポサイトカインの分泌が盛んになる一方、 善玉アディポサイトカインの働きが弱くなってしまうのです。その結果、高脂血症、高血圧、 糖尿病などの生活習慣病が引き起こされるというわけです。メタボリック・シンドロームになると、10年後に狭心症や心筋梗塞、 脳梗塞になる危険度が、正常な人に比べて36倍も高くなってしまうそうです。
運動と食養生で内臓脂肪の蓄積を改善!
では、 内臓脂肪はどうして蓄積してしまうのでしょう。生活の悪習慣が、メタボリック・シンドロームの体質を作る根本の原因です。
主なものとしては、
1. 食の悪習慣
2. 運動不足
3. ストレス
が考えられます。
これらの原因によって、脂肪やコレステロール、 余分な水分などが体内に蓄積し、新陳代謝が妨げられます。新陳代謝が滞ると、血液がドロドロになり、 血栓などができやすくなってしまいます。日頃の生活の注意点として、ストレスをうまく発散して暴飲暴食や、お酒を控えめに。 タバコを止め、肉や脂っぽいもの、チョコレートや生クリームなど脂質と糖分の多いもの、果物、炭酸飲料の摂りすぎは禁物です。 さらにコレステロール値の高い方は、卵の黄身や魚卵などを控えましょう。
中医学では内臓脂肪の蓄積の原因は、主に気・ 血・水の巡りが悪くなったり、気虚によって消化機能が低下することと関係があると考えられています。食養生の対策としては、 食物繊維の多い穀物やきのこ、根菜類、利尿効果の高いお茶や、EPAとDHAが豊富な青魚類をとることがおすすめです。 食事は食べ過ぎを抑えるようによく噛んで食べ、毎日運動するよう心がけて、 身体に溜まった余分な水分や老廃物を積極的に排出することが大切です。




